「唐詩三百首」には旅客の悩みを描写する詩がある、張継が書いた「楓橋夜泊」と唐代晩期の詩人張祜書いた「題金陵津渡」：「金陵の渡し場にある小山楼で、旅人が一晩泊まっただけで自然に寂しくなってくるようだ。潮が引いた夜の長江では月が沈んでいる中で、二つ三つの小さな火は瓜洲であるようだ。」。詩人張祜が小山楼に泊まった時、沈んでいく月、夜の潮、二つ三つの星火を見て、思い巡らして、非常に寂しく感じていた、加えて自分が旅人であって、更に悩んでいた。小山楼がこれで盛名を得た。現在、小山楼が元の姿に復旧されている。余秋雨先生が自ら題辞した「金陵渡」の額が楼の前に掛けてある。小山楼の裏に西津渡碑廊が建てられていて、碑廊には啓功、沈鵬、饶宗颐、劉自椟などの数多くの学者、書道家の筆跡を集め、字体は隷書或いは草書、楷書或いは行書、それぞれの絶妙さを現し、文化薀蓄が豊富な西津渡に新たな内容を添え、名城鎮江のもう一つ書林宝物となった。